「今日は満月か。うまそうだな。」 そう小さく呟いて家に帰る一人の女。また、唯一のテーマパークでの 仕事がなくなってしまい、明日からの生活をどうしようかと考えなが ら歩いていた時、月を見てつい出てしまった言葉である。かなり切実 な思いをしていることがお分かりであろう・・・。 (そういえば、あの手紙、まだ開けてないんだよなぁ。開けますとは 言ったけど、ちょっとは考えてからモノをいえよ、上田の馬鹿!!ア イツの事だからきっとすぐに見たんだろうなぁ・・・。何だかんだい ってちょっと楽しかったんだけどな。やな事の方が断然多かったけ ど。文句言いながら助けにいてくれたり、帰るといつの間にか私の家 に勝手に上がりこんでお茶飲んでたり、以来頼みのついでに家賃払っ てくれたり、そういうことも、もうないのかな。せめて、家賃だけで もなんとかしてくれないかな・・・。って、何考えてんだ?あんな男 なんていなくてせいせいじゃない!!!) 縁があればまた、きっと・・・。そんなにやわな繋がりじゃないんだ から。 覚悟してろ、上田!今度会ったら腹いっぱい飯奢らせてやるから な!!! 自分の中の微妙な変化に気づくのはまだまだ先のようである。![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()