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急に傾いたキョー子を。

間一髪支えた。












4.ちくり






「ったく、何で俺が」

支えたとき、コイツのあまりの熱さに驚いた。

手は氷のように冷たいくせに、支えた体は火のついたように熱い。




「おいおい、マジかよ・・・?」

一体、何度あるんだ!?





今まで、看病をしてもらうことはあっても、看病なんてしたことのない俺。











落ち着け、落ち着け、俺。

コイツは、俺が風邪引いたとき何してた?



氷。

氷だ!



っても、どこで?コイツの家なんてしらねーぞ?

俺ん家はこっから近いけど。



運べってか・・・。













俺だって、倒れている人を放っておくほど鬼畜じゃない。

ましてや、知り合いだ。



あとで何があったのか問いただしてやろうと決め、上着を脱いで彼女に

かぶせて背負った。

クロワッサンの入った袋を右手にかけて。







歩き出したとき。

彼女のポケットからひらりと落ちた紙切れに書いてある文字が目に入った。



































何だよ、コレ。


もしかして、コイツは、今まで俺に対してもこんなことがあったのだろうか。

こうやって、一人で耐えていたのだろうか。




後ろから聞こえる荒い息。


ちくりと痛んだのは。








閉じていた感情。




































この公園で、コイツは一体何をされていたのか。

びしょ濡れの体。

閉じていたドア。












陰険なのにもほどがあるだろーが!









集団の女というものに、こんなに腹が立ったのは初めてだった。

もっと、堂々とすればいいだろう。


何で、影でこんなことをしてんだ!?











そういう事をするヤツが一番醜いのだと。




































"話したいことがある。午後6時に下の地図の公園に来い。
 大事な先輩を守りたいのなら、必ず。"










そして、そうされることが分かっていて、どうしてこいつは行ったのかと。























俺は唇を噛み締め、無言でそれを力の限り踏みつけた。

















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