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真実を決めるのは神なんかじゃない。











11.ただよう











片付け後も、ついつい話が進み、気がつけば9時近くになっていた。



「すみません!こんなにゆっくりしちゃって」

「もう、そんなに謝らないで。楽しかったからいいのよ」

「じゃ、私今日はこの辺で失礼しますね」

「ええ。またいらっしゃい」


来れる日があったら連絡を頂戴。


そういった奥さんに、私は笑顔で返事をした。








腰を上げようと、畳に手をついたとき。



おじさんの嬉しそうな声が聞こえた。











知り合いなのかしら。




















そう思って見た奥さんの顔は真剣で。



「あら。あの子、来たのね」

あの子?

「あのね。キョー子ちゃん」

まじめな顔で、奥さんは私に言う。




「あなたが風邪を引いていたとき、私達1つだけ嘘をついたの」


























ドクン。































まさか。




「言わないでって口止めされていたのよ。"直接"ね」

でも、やっぱり隠し事は出来ないものよね。

直接じゃなきゃいいってことでしょう?

























まさか。






































「キョー子ちゃんが聞きたくなければ裏口から出ていいわ。それがあの子の望んでいたことだし」




でも、と。





「あなたが尋ねていたその子かもしれないわよ?」

はっきりさせたいのなら、ここに残っていて。





ここで、話をきいていて。



そういって、店に出て行った。











































まさか。















































出て行こうとした。

知りたくない。

聞きたくない。



私の中のアイツのイメージは最悪。

これ以上は下がらない。





あるとしたら、








上がることのみ。












私の意識は、ふらふらと漂うだけ。


立てなかった。



全てを聞いてしまった。











聞かなければよかったのか、聞いてよかったのか。






そのときの判断のどちらが正しかったなんて、誰が分かるのだろう。






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