出会いセンター       







七夕に願いを






「ここ!」

少し前を歩いていたキョ―コが嬉しそうに振り返った。








「・・・・・七夕祭り?」



「そうだよ!」







『行きたい場所があるんだけどちょっと付き合ってくれない?』


そう言ってキョ―コ嬉しそうに松太郎を連れてきた場所は商店
街でやっている七夕会場だった




「こんな場所に・・来たかったのか?」



「うん!ショーちゃんと一緒に来たかったんだ」




「俺と?」


「そう!小学校の低学年の頃はよく一緒に行ったじゃん」


キョ―コはいつも楽しそうに話す。
柔らかい笑顔
それはいつも松太郎に真っ直ぐに向けられていて


「そう・・だったか?」



家も近い同じ年で親同士の仲もよかった二人は俗に言う
”幼馴染”


明るくてそれでいてどこか人見知りなキョ―コは小さい頃は松
太郎が居ないと他の誰とも遊ぼうとしなかった。
他の子が来ると松太郎の手を握り彼の後ろに隠れてしまってい
た。小さい頃はそれがなんだか嬉しくて、よくキョ―コの手を
引いて遊びまわった。





二人の仲は今でも途切れることなく続いている



「もしかして嫌・・・だった?」

寂しそうに松太郎の顔を覗き込むその表情が昔とちっとも変わ
っていなくて思わず笑ってしまいそうになった。



「・・・・・いや・・そんなことないぜ」


その返事を聞くやいなや心配そうだったキョ―コの顔が華やい
だ




「・・・よかった!じゃ行こう!!」


道の両側に沢山の七夕飾りをつけた竹が煌びやかに立っている
それらを横目で眺めながら先を行くキョ―コの後を付いてゆく
と、前を行くキョ―コの姿が不意に消えた。


この人ごみの中で一瞬焦りを覚えたが

「こっちこっち!」


キョ―コの明るい声が横の路地から松太郎を招いた


「・・?」



「あの通は混んでるから」

何のためらいも無く松太郎の手をとって細い路地をすいすいと
歩いてゆくキョ―コ。その腕に導かれるようにしてざわめいた
異空間のような路地を抜けてゆくとそこには見慣れた神社が建
っていた。





何のことは無い。
少し遠回りをして先程の商店街の一角にたどり着いただけだっ
た
・・と言うのもここは商店街の中にある神社の境内なのだ。
ひっそりと立つこの場所は普段は何気なく通り過ぎてしまうの
だがこういうお祭りの時は少なからず人がやってくる。まあ確
かにあのまま通を進んでくるよりは幾分早く着いたようではあ
った




「ねぇショーちゃん、ここで面白いことやってるんだよ!」


「おもしろいこと?」


確かに何か催し物をしているようでいつもはあまり人のいない
神社に人盛りが出来ていた。



「うん!今朝おばさんに聞いたの」

繋いでいた手を離しキョ―コはすいすいと人盛りに入ってゆく
・・・と手に何か持って出てきた。




「おっきな笹でしょ?」

そう言ってキョ―コが見上げた神社の鳥居 その真っ赤な鳥居
には大きな竹がくくりつけられていた



「ここのお札にお願い事を書いてあの笹にぶらさげるの」


キョ―コの手には確かに紙切れが握られている


「ここの神様ご利益あるんだから!・・・ショーちゃんも一緒
にお願い書こう!」

にこにことその紙を差し出す


「・・・俺はいい」


「えー・・・何で」


キョ―コは不服そうだ

どうやらコレがキョ―コが今日ここに来たかった理由らしい







「いいじゃない!折角来たんだし・・・ねっ!」

見上げるように・・・実際そうなのだが
松太郎に向かって手を合わせるキョ―コに幾分理解しがたいも
のを感じながらもそんなことをされて断ることなど出来はしな
い松太郎は小さく溜息をつくと


「・・わかった」

キョ―コの嬉しそうな懇願に負けて短冊を受け取った










「願い事は真剣に書くんだよ?ショーちゃん?」

「・・・わかってる」



「・・お前こういうの信じているのか?」


「駄目駄目!こういうのは信じる心が大切なんだよー最初っか
ら疑っちゃ叶うものも叶わない!」





「・・・ふぅ」


元々がそれほど信心のない松太郎である
母からもらったお守り袋は今も持ってはいるが結局願いを叶え
るのは本人の努力だと思っているのでこういったことにはいま
いち疎い神に願わなければならないことなど今のところ思い当
たらない








小さく溜息を漏らすと一心に願い事を書いているであろうキョ
―コの顔をこっそりと盗み見た


その顔は先ほどの冗談めかしたものではなく真剣だった











一体どんな願い事を書いているのか?













「ふう・・書けた!」

キョ―コが嬉しそうに顔を上げる
少し前に書き終えた手松太郎は少し後ろでキョ―コの姿を見つ
めていた


「何を・・書いたんだよ?」



「うふふ・・・秘密」




キョ―コは楽しそうにお願い事を書いた短冊を目の前でひらひ
らする





「気になる?」


「別に・・」


気にならないといったら嘘にはなるがそこで気になるといっても
キョ―コがわが意を得たりとでも言ったようにからかわれるの
はいつもの事だったので黙っていることにした




「何だ・・気にならないの?」


「気になる・・・言ってお前は俺に素直に見せるかよ?」




「うーん・・・見せない!」



「そうだろ」



そこでキョ―コは少し赤くなった
短冊を自らの後ろに隠した



「だって・・・見られたら恥ずかしいし」





恥ずかしい・・事なのか?



願い事とはそういう事なのか?


松太郎の心中は複雑だった




「そういうショーちゃんは・・何を書いたの??」



一瞬眉をしかめた松太郎を不思議そうに眺めていたキョ―コだ
ったがまるで照れ隠しのようにぴょんと飛び跳ね松太郎のすぐ
隣に立つと身を乗り出して松太郎の手の内にある短冊を覗き込
む
・・とそれよりも前に松太郎はひょいと手にした短冊をキョ―
コの目の前から遠ざけてしまった




「あーずるい!私がその高さに届かないって分かっててそうい
う意地悪する訳!?」



それでもキョ―コは松太郎の手から短冊を取ろうとぴょんぴょ
んと飛び上がっている。

背の小さいキョ―コではどう頑張っても松太郎の手にある短冊
には届かない



「いいじゃん少しくらいー」


「少しって・・」

見たら全部見えてしまうだろう・・・と思ったがキョ―コのそ
ういう子供っぽいところもまた相変わらずで松太郎は思わず苦
笑する


「自分のは見せないのに俺のは見るのかよ?」


「うー・・ケチ」

漸く諦めたようでキョ―コは自分の短冊を大切そうに胸に抱き
ながら竹の前に立っていた






「ねえショーちゃんこれどこに結ぼうか?」


いざ短冊を結ぶ・・・といっても手近な所はもうたくさんの短
冊がぶら下がっている

ちょうど人の目の高さにあるそれははっきり言って書いてある
ことが丸見えだ



「お前は・・・あまり目に付かないところがいいのか?」

「うん・・・上のほうが良いな」

どんなことが書いてあるにせよどうにも内容を見せたがらない
キョ―コはどうも自分の手の届くところではやはり嫌なようで
少し上のあたりを見上げている



「だったら何もここで結ばなくても・・」
「鰯の頭も信心からって言うじゃん」



それは・・・少し違うと思う・・と言おうとして止めた
キョ―コの気持ちが分かったような気がしたから


「それにここなら・・・神様が見てるから」






「分かった」

そう言うと松太郎はあまり手の届かないであろう竹の上のほう
を持ち引き寄せた


「この辺なら・・・いいんじゃないか」

「うん!ありがとう」



いそいそとキョ―コが短冊を結びつける


「・・見たらダメだからね」


まだ警戒しているようだ







松太郎が手を離すとしなっていた竹はまた元のようにすらっと
立ち短冊は風になびいてさらさらと揺れていた



「そんなに叶えたい願いなのかよ?」

「え・・・?」

その竹に向かって手を合わせていたキョ―コに不思議そうに松
太郎が尋ねる




「願い事・・・そんなにキョ―コが一生懸命叶えたいことなの
か?」









「うん」


「すごく・・すごく大切なこと」



俯いたその表情は強い思いを秘めているようにも見えた








「こういう所に願っても詮無いことじゃないか?」


「・・・違うよ!」

驚いたようにキョ―コが顔を上げる


「願えば・・・信じれば・・絶対叶うんだよ」


いつに無く強い口調だった



「私じゃ・・私がどれだけ頑張ってもどうにもならないことか
もしれない・・・でもそう思っちゃいけないことなの」






「思うことが大切なんだよ」




そこまでして叶えたいキョ―コの思いとは一体何なのか?


何故か少し胸が痛かった

















「あ!美紀達だ!」

友人達の姿を見つけキョ―コが飛び跳ねながら手を振る

どうやら向こうも気付いたようで手を振っている






「あ!キョ―コ!」

「おーい!!皆も来てたのー!?」



キョ―コは人ごみを縫うようにして美紀達の方に
走って行ってしまった
嬉しそうに一団と話をしている





キョ―コの後を追おうとした松太郎だったが
思い立ってふと振り返った


そこには先ほどキョ―コが吊るした
願い事が書いてある短冊がかかっている


らしくない・・と思ったが興味もあった

キョ―コが何を書いたのか全く見当がつかなかったから






照れ隠しに笑うその表情が

ほんのり紅く染まった頬が







気にならないと言ったら大嘘であった
















キョ―コには悪いと思いながらも盗み見てしまった

少しだけなら・・・・先程のやり取りを思い出し思わず苦笑す
る




少し・・・なんて結局見るのと変わらないな








風に靡くその紙には志保の可愛らしい文字が見える


『ショーちゃんの夢が叶いますように』




キョ―コの願いがそう書かれていた

















・・・そういう事だったのか

嬉しいような・・それでも盗み見てしまった事への罪悪感もあ
って不思議な気持ちだった

少しの後悔と安堵と安らぎ


なによりもキョ―コが自分の事を思ってくれたという真実


胸が熱くなった








・・・それにしても先程キョ―コの前で見なくて良かったと
つくづく思った。
今自分がどんな表情をしているか・・・・
見当もつかなかったから








『願えば・・・絶対叶うんだよ』



真剣な瞳で見つめ返してきた



何があったときでもやさしく笑ってくれた




『大丈夫だよ!』






いつも思ってくれていた







小さく笑うと松太郎も手にしていた短冊をキョ―コの隣にそっ
と結んだ







幾人かの友人達の真ん中でキョ―コはおいでおいでするように
手を振っている


「もーショーちゃん遅い遅い!!」


「・・悪かったな!」






「もう!置いていっちゃうよー!!」



怒った様な声を出しながらもキョ―コの表情は笑っている

そのぷうっとふくらんだ頬にそっと口付けをする





「なっ!!」


キョ―コが真っ赤になったまま固まっている


側に居るのが当たり前で
いつも隣で手を握っていてくれる存在











「ありがとな・・・キョ―コ」



うぬぼれても・・いいのだろうか? 



-------
やや真面目風松とキョ―コちゃんで設定は学生時代(今も十分
学生時代ですが)中学くらいで;そして七夕が先日ありました
ので七夕設定してみました。

お気に召さなかったらすみません。
そして本当におめでとうございます。










★山茶花より、愛のコトバ★
私の敬愛する紗那さんから20万ヒットお祝いとして
いただきました〜!!!尚キョ、尚キョですよ!!
そして、七夕ネタ!!!!!
ありがとうございました、紗那さんっ!!一生ついて
いきます(迷惑な私)!!にんまりにんまりしながら
読みました。キョー子ちゃんの願いを見た松の顔!
あぁ、もう激萌ですとも!!私の松キョなんて、もう
霞んで、消えていきそうです。そして最後の頬kiss!!
ノックアウトですよ!!!ああ、もう本当に幸せです!
土下座でお礼に参りたいくらいです!
真っ赤になった後、幸せそうに微笑むキョー子ちゃんを
一人妄想し、さらにスキビ熱に拍車がかかっております。
コレを読んで、松キョネタが増えました・・・(笑)。
紗那さん、大好きです〜!!!!!

UPが遅れてしまってすみませんでした。皆様も、紗那
さんの素晴らしい世界をご堪能して下さいませvv












無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料出会い 無料 出会い 無料出会い オオクワガタ 無料出会い 無料 出会い掲示板 アクセスカウンター 無料 出会い 無料 出会い系 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 印鑑 無料 出会い系 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い アダルト動画 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い系 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い 無料 出会い系 デリヘル 広島